名駅南地区は、昭和12年の国鉄名古屋駅の開業と貨物専用の笹島駅の設置、堀川や中川運河との隣接性から、水陸両面を活かした流通業務地区として倉庫業などの土地利用が進んできました。その後、昭和61年に笹島駅が廃止されると、周辺や地区内でも流通業務関連から徐々に土地利用転換の動きが見られるようになってきました。
2027年にはリニア中央新幹線の開業を控えており、名古屋駅前など周辺において開発が活発化する中で、名駅南地区においてもオフィスビルやマンション、文化芸術施設、宿泊施設などの立地がすすみ、徐々に土地利用の用途が広がりつつあります。
一方で、戦災復興区画整理事業開始から70年以上が経過し、更新時期を迎えている建物も多く、さらに駐車場などの低未利用地も目立つため、地区として土地利用転換が必要な時期を迎えています。
年 | 出来事 | |
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明治 | 19(1886) | 名古屋停車場(初代名古屋駅)及び貨物専用駅の設置(現名古屋駅の約400m南) |
31(1898) | 全国2番目の市内電車が名古屋電気鉄道により広小路(笹島・県庁前間)を運転 | |
34(1901) | 名古屋初の跨線橋・明治橋が設置 | |
昭和 | 7(1932) | 中川運河全通 |
12(1937) | 国鉄名古屋駅営業開始。現在の名古屋駅に移転し、笹島駅は貨物専用駅となる。名駅南地区は流通業務地区としての土地利用がなされるようになる。 | |
20(1945) | 戦災により家屋など焼失 | |
22(1947) | 戦災復興土地区画整理事業、仮換地測量開始(昭和56年、換地処分完了) | |
32(1957) | 日本通運ビル(昭和32年)、日本トランスシティ(昭和42年)をはじめとする現在ある流通関連の建物がビルドアップ | |
61(1986) | 笹島貨物駅の廃止 | |
平成 | 11(1999) | 「ささしまライブ24地区土地区整理事業」の事業認可 |
13(2001)〜 | 新たな土地利用転換が動き出し、オフィス・教育・住居・文化・宿泊施設など立地し、徐々に用途が広がりつつある。 オンワード樫山名古屋支店(H13)、中日美容専門学校(H14)、名古屋三井ビル新館(H23)、名古屋四季劇場(H28)、LIXILショールーム名古屋(H28)、東横イン名古屋名駅南(H30)等 |
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29(2017) | ささしまライブ24地区まちびらき | |
30(2018) | 笹島線・椿町線開通 クリエイティブラウンジ「クリばこ」開設 |